心臓血管カテーテル室

心臓血管カテーテル室
心臓血管カテーテル室では、カテーテルとよばれる細い管を使用して、狭心症や心筋梗塞、弁膜症、心不全といった心臓の病気の疑いがある患者さんの冠動脈や心臓の状態を細かく調べる検査を行い、必要に応じてカテーテルによる治療も行います。足の動脈など心臓以外の血管に対するカテーテル治療も広く行っております。
2006年8月のカテーテル室開設以来2020年までの間に、6800例を超える症例の検査・治療の実績があります。

当院の心臓血管カテーテル室の特徴

当院では、循環器専門医・カテーテル治療専門医をはじめとする専門資格を有したスタッフが24時間いつでも迅速に対応しております。

心臓、下肢血管の治療はすべてカテーテル治療専門医の資格を持った医師が行います。

CVIT(日本心血管インターベンション学会)で規定された研修、症例数、研究報告などの基準を満たし試験に合格した専門医がすべての治療を行います。病院としてもCVIT研修関連施設の認定をうけております。

CVIT研修関連施設認定証の画像

治療の補助は心血管インターベンション認定技師が行います。

上記の専門医のもとでの十分な経験を有し、同学会による基準を満たし認定された技師が治療補助を行います。

患者さんに寄り添った治療ができるように配慮します。

カテーテル検査・治療を受けられる患者さんの不安を軽減するため、カテーテル室に勤務する看護師が検査の前に面談を行います。そこでうかがった患者さんの希望や個別の状態に配慮し、スムーズに安心して検査・治療を受けていただけるように準備をしています。

1例、1例の経験を大事にします。

当日の検査前と検査が終了してからの2回、スタッフ全員でカンファレンス(会議)を行っています。
検査前のカンファレンスでは患者さんの状態、検査・治療の方針についてスタッフ全員で必要な情報を共有し、最適な治療をミスがなく行えるように準備をします。
検査後は実際の症例について振り返り、ディスカッションを行います。ディスカッションの内容を記録し1例の経験も無駄にすることなく日々質の高い医療を目指して研鑽を積んでいます。

カテーテルによる治療(冠状動脈)

カテーテルを使用した治療としてPTCA:Percutaneous Transluminal Coronary Angioplasty(経皮的冠状動脈形成術)があります。PTCAは胸を切開することなく、冠状動脈の狭窄や閉塞を治すことができる手術法です。まず冠状動脈の狭窄部にガイドワイヤー(細い針金のようなもの)を通過させ、それに沿って先端に風船のついたバルーンカテーテルを狭窄部まで挿入し、風船を拡張します。こうすることで狭窄の原因となっていたコレステロールの塊を圧排し、冠状動脈の血管内腔を拡張します。しかし、バルーンカテーテルによる拡張で充分な拡張が得られない場合は、あらかじめステント(金属の網)の乗ったバルーンカテーテルを狭窄部まで挿入し、バルーンを用いてステントを拡張し冠状動脈内に留置する処置をします。

血管内の状態 血管内の状態

急性心筋梗塞の治療

深部静脈血栓症に対する治療

下大静脈フィルター

下大静脈内(腎静脈より尾側)にフィルターを留置する事により、大腿部などの深部静脈において形成された血栓を含んだ血液が下大静脈まで流れてくると、フィルター内に血栓を捕獲し、これにより血栓が肺に流れこまず、肺梗塞の発症を予防します。

下大静脈フィルター

閉鎖性動脈硬化症(ASO)の治療

腹部大動脈および下肢の動脈が動脈硬化によって血液の流れが悪くなり、慢性の血流障害を起こした病態を言います。下肢の血流が悪くなる事により、特に足先の冷たい感じや痺れが起こり、それが進行すると歩行困難になり、そのまま放置しておくと、足先が壊死を起こし、下肢切断に至る事もあります。治療は症状に応じて薬物療法や外科的治療が用いられます。外科的治療法の一つにカテーテルによる治療法があります。

カテーテルによる治療方法 カテーテルによる治療方法