脊椎センター

 当センターでは、首や腰など背骨の加齢に伴う病気に対する手術治療を行っています。手術はできるだけ小さい傷口で、患者様の体に対する負担の少ない方法(低侵襲)で行っており、早期の社会復帰を目指しています。具体的な対象疾患は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎変性側弯症、頚椎症性脊髄症、頸椎後縦靭帯骨化症、頸椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症などです。手術以外の治療(保存治療)で効果がない場合、手術適応を厳密に検討した後に手術治療を行います。

医師紹介


Best Doctors 選出

脊椎センター長 向井 克容

平成4年 大阪大学卒

  • 医学博士
  • 日本専門医機構   整形外科専門医
  • 日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医
  • 日本整形外科学会  脊椎内視鏡下手術技術認定医
  • 日本整形外科学会  脊椎脊髄病医

専門分野
脊椎外科 内視鏡脊椎外科 腰椎椎間板ヘルニア 腰部脊柱管狭窄症 腰椎すべり症 頚髄症 などの治療

ご挨拶

長年、大阪厚生年金病院および地域医療機能推進機構大阪病院(JCHO大阪病院)で整形外科・脊椎外科センター部長として、最前線で脊椎手術治療に携わってきました。特に脊椎内視鏡手術をはじめ低侵襲固定術など、患者様にとって負担の少ない手術治療に取り組んでまいりました。この度、平成30年7月より西の京病院脊椎センター長に着任し、奈良の地で脊椎疾患診療に携わることとなりました。これまでの豊富な脊椎手術治療経験を活かして、一人でも多くの患者様の治療をさせて頂くことができればと考えております。

掲示板

主要対象疾患の説明

1)腰椎椎間板ヘルニア

腰椎のクッションの役目を果たす椎間板が破れて、椎間板内の髄核という組織が飛び出すことで神経が圧迫され、腰痛や臀部から足にかけての強い痛みが生じる病気です。飛び出した髄核を内視鏡で摘出し、神経の圧迫を取り除きます。脊椎内視鏡下手術技術認定医が手術を行います。

内視鏡下髄核摘出術の術中映像

内視鏡下髄核摘出術後の傷の様子 下の従来法と比べ傷が非常に小さい

内視鏡を使わない従来の方法での傷口の様子

2)腰部脊柱管狭窄症 腰椎すべり症

腰椎の年齢に伴う変化によって、椎間板が張り出したり、骨のズレが生じたり、骨や靱帯が変形して分厚くなったりすることで、神経の通り道である脊柱管がふさがってしまい、神経が圧迫されることで腰や臀部から足にかけての痛み、しびれなどの様々な症状を引き起こします。立っている時や歩いている時に、足の痛みやしびれが生じるのが特徴的です。連続して歩くことが困難になったりしますが、しゃがんで休憩すれば症状が楽になり、また少し歩けるということを繰り返してしまいます。この症状を間歇性跛行(かんけつせいはこう)と呼びます。歩いていると足に力が入らなくなって足が前に出なくなるような症状が出る場合もあります。

腰部脊柱管狭窄症の病態は非常に多様であり、手術治療方法も多種多様です。一つの手術方法ですべての症例に対処するわけではなく、個々の症例の病態に最も適した手術法を選択していきます。足に症状がなく、腰の痛みだけの場合は一般的に手術適応になりません。

骨の変形が比較的軽度な場合には、内視鏡で脊柱管の除圧を行います。多椎間にわたって多岐に病変が存在する場合は従来法での除圧を行い、固定術を併用する場合もあります。

腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下除圧術

腰椎すべり症など、腰椎の不安定性が問題となる場合には椎体間固定術(PLIF、TLIF)を行います。術前に3次元画像でシミュレーションを行い、詳細に術前計画を立てます。

固定にはスクリューを使用しますが、術野の展開が少ない低侵襲な方法でスクリュー刺入を行います。1椎間の固定であれば4cmほどの傷で手術が可能です(体格にもよります)。
術翌日に離床していただきます。

CBT法によるPLIF

筋肉を展開せずに、皮膚の上からスクリューを刺入する方法(経皮的椎弓根スクリュー PPS)を選択する場合もあります。皮膚から突き出たガイドを利用してスクリュー間の連結を行います。筋肉を骨から剥がさずにスクリューを刺入するので、筋肉のダメージが少なくなります。

3)頚椎症性脊髄症 頸椎後縦靭帯骨化症

頚椎症性脊髄症では頸椎の年齢に伴う変化によって、骨、関節、椎間板が変形し、脊髄の通り道である脊柱管が狭くなり、脊髄が圧迫されて脊髄の障害が生じます。後縦靭帯骨化症では、脊柱管内の靱帯が骨に変化して大きくなることにより、脊髄が圧迫されて症状をきたします。症状は手にも足にも出現します。

手足のしびれ感のほか、以下のような手指運動障害(巧緻性障害)や歩行障害が出現します。

脊髄症は、症状が進行性で保存療法が無効のことが多く、手術治療が必要になることが多いです。手術は一般的に、広範囲に同時除圧が可能な頸椎椎弓形成術が選択されます。頸椎にぐらつきが生じていたり、頸椎の角度異常が強い場合には、固定術を追加する場合もあります。

椎弓形成術は、脊柱管の屋根を持ち上げて、トンネルの天井を高くすることにより間接的に脊髄の圧迫を取る手術方法です。当院では、頸椎椎弓形成術後は頸椎カラー等による外固定は行わず、手術翌日に離床していただきます。

4)頸椎椎間板ヘルニア 頚椎症性神経根症

ともに、手や腕のしびれ疼痛などの症状が出現しますが、肘部管症候群や手根管症候群などの別の病気が潜んでいる場合もあります。多くは手術をしなくても保存治療を根気よく継続することで改善します。保存治療で改善が得られない場合や、脊髄障害が出現してくるような場合には手術が必要になることがあります。

術 前

2椎間前方固定術後

氏 名

向井 克容

役 職

整形外科部長 兼 脊椎センター長

出身大学

平成4年 大阪大学卒

専 門

脊椎外科
内視鏡脊椎外科
(腰椎すべり症)
(腰部脊柱管狭窄症)
(椎間板ヘルニア)
(頚髄症)

資格・認定医

  • ・医学博士
  • ・日本整形外科学会専門医
  • ・日本整形外科学会脊椎脊髄病医
  • ・日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術認定医
  • ・日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科指導医

Best Doctors 選出

非常勤

氏 名

人羅 俊明

役 職

整形外科部長

出身大学

平成10年 神戸大学卒

専 門

関節外科
四肢外傷
骨粗鬆症
骨軟部腫瘍
脊椎外科

資格・認定医

  • ・医学博士
  • ・日本整形外科学会専門医
  • ・日本整形外科学会脊椎脊髄病医
  • ・日本整形外科学会認定リハビリテーション医
  • ・日本整形外科学会リウマチ認定医
  • ・日本整形外科学会スポーツ認定医
  • ・日本体育協会公認スポーツドクター